芥子の匂い
僕はいつまでもいつまでも その後姿を見送った
小さな小さな影になって 見えなくなってしまうまで
今はもうここにいるはずない
なのに感じるときがある 近くに
この残り香が 僕をそう思わせる
彼女の存在を心に映し出す
今でもはっきりと覚えてる思い出す
芥子の匂い
芥子の香を纏いてゆっくりと
あの坂の上から歩いてやってきた
風が通り抜けるようにすっと
枯葉が散るようにヒラヒラと
僕は見続けた 口をぽかんと開けたままで
僕の隣まで歩いてやって来て 僕を通り過ぎ
小さく見えなくなるまで見続けた
今でもはっきりと覚えてる思い出す
芥子の匂い
僕はいつまでもいつまでも その後姿を見送った
小さな小さな影になって 見えなくなってしまうまで
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